有給休暇の義務化?

来年から有給休暇を与える義務が法制化されるという事で、いろいろと動いているようです。
まあ、私のような個人で働いている者にとっては縁のないお話ですが。

けれども、冷静になって考えてみれば有給の義務化っていうのがそもそもおかしな言葉ですよね。
従業員の権利として与えられているものを、会社の義務として取らせてあげなさいという制度化が必要なんて。
いかに今までの有給が言葉上のものだけで、健全に運用されていなかったかが想像できます。

現状そんな状態なんですから、国からこうしてねと言われたところで現場でどこまで実行できるか疑問です。
人員に余裕のある大企業なら影響は小さいかもしれませんが、困るのは中小企業ですよね。
少ない人数で会社を支えて、取らせてあげたくても状況がそれを許さない。
企業努力が足りないと言われればそれまでなんでしょうが、会社の方だって好きでお休みを与えないわけではないと思います。
(一部、ブラックと言われるような会社は別として……)

問題は有給を取りたくても取れない環境・構造・雰囲気の方です。
制度で取らせなさいと言ったところでこういったものは改善されません。
社会そのものが「有給休暇を取る」という行為に寛容にならないとどうにもならないのではないかなと思います。

仕事に追われてストレスをため込めば、結局は身体に跳ね返ってきます。
ゆっくり休んでリフレッシュするのは大切なこと。
身体をいたわるためのお休みを取りやすい世の中になればいいなと願います。

2019年1月2日その他

Posted by souken