歯を食いしばると肩こりに?
無意識のうちに歯を食いしばってしまうという人、案外と多いんだそうです。
起きている時にはなんでもなくても、寝ている時に歯ぎしりをしてしまう人なんかもいますよね。
軽く考えがちですが、肩こりの大きな原因になったりします。
試しに意識して歯をぐっと噛みしめてみてください。
首筋の筋肉が緊張するのが分かると思います。
当然これは肩の筋肉にまでつながっていくので、首・肩の筋肉疲労の原因になります。
一回ごとは大したことはなくても、習慣化して無意識のうちにこれを繰り返してしまう人はそうした疲労が蓄積していきます。
それが結果として首・肩のコリや頭痛になってしまうんですね。
そしてこの歯が原因の肩こり、なんと力を込めて食いしばらなくても上下の歯を当てているだけの状態でも起きてしまいます。
人間の下あごは力が抜けている状態ですと自然に軽く下がるようになっています。
逆に言えば、上下の歯が合わさっている状態は意識していなくても「緊張している」状態なのです。
たとえ力が入っていない状態でも、上下の歯が接触していると交感神経が働いて緊張状態が続いてしまいます。
緊張は筋肉を収縮させ、縮こまった筋肉は血行が悪くなりコリを感じるようになる……という仕組みですね。
歯を噛み合わせてしまう人は気が付いたら歯を離すように意識したり、マウスピースを使うようにしましょう。
マウスピースは歯ぎしりをしてしまう人にも有効です。
また歯を食いしばることは肩こりだけでなくその他にも悪影響を及ぼします。
常にあごの筋肉が緊張するために顎関節症の原因にもなりますし、あごの筋肉(咬筋)が硬くなってしまうので小顔の大敵です。
側頭筋というこめかみから耳の上にある筋肉も連動して緊張するので、頭痛の原因でもあります。
当然、歯そのものにも良くありません。
力を込めて食いしばってしまう人は歯がすり減りますし、虫歯や歯周病の原因にもなります。
良いことは何一つありませんので、歯を食いしばってしまう・無意識に上下の歯を合わせてしまう・歯ぎしりがあるといった人。
今すぐ改善を意識しましょう。
肩こりや頭痛が出てから症状の緩和に整体を受けるだけでなく、原因を考えてその解消をすることも大事です。