巻き爪矯正File.10

本日は初めて巻き爪矯正をされるというお客様がいらっしゃいました。

爪が伸びてくると指に食い込んで痛いから、とかなりの深爪をされていました。
装具を掛けるのが少し大変でしたが、山形に折れ曲がっていた爪が広がっているのが分かります。

このお客様のように痛みを何とかしようと深爪をしてしまう方は多いですが、それで改善される方はほとんどいません。
なぜなら「食い込んでいる部分」が切れていないからです。
実際、こちらのお客様もそうでした。

巻き爪が痛むのは、そのほとんどで爪の両端が原因となっています。
ところが、痛みを感じた時点でその両端部分はすでに指先に食い込んでしまっています。
そのため爪切りで切っても肝心の食い込んでいる部分が切れずに残ってしまう方が多いのです。
それどころか、切れなかった両端部分がトゲのように残ってしまい余計に痛みが増すという悪循環になる場合があります。

また両端まで綺麗に切れても、巻き爪そのものが改善されたわけではないので爪が伸びてくれば同じことの繰り返しです。
短く切ったところから新たに食い込んでしまう場合もあり、そうなると今度はより悪化してしまいます。
巻き爪に対しての深爪はその場しのぎにしかなりません。
しかも後々さらに酷くなることが多いので、百害あって一利なし、です。

あまりに深爪をされてしまうと装具も掛けにくくなりますので、改善に時間がかかることになります。
慌てて爪を切ってしまわずに、まずはご相談をいただくようにお願いします。

2019年1月2日巻き爪

Posted by souken