睡眠不足は不健康のはじまり
ニュース記事で日本人の半数に不眠症の疑いがあり、7割の人は睡眠不足を感じているというものがありました。
その記事自体は寝具メーカーのアンケートという事でいくらか過剰に言っている部分があるかもしれませんが、実際に現代の生活では睡眠不足が問題視されています。
必要な睡眠時間は個人差がありますが、だいたいで言えば7~8時間はとるべきだというのが一般的な意見です。
しかもこれは「しっかりとした質の良い睡眠」がとれた場合の話で、眠りが浅かったりするとさらに必要な時間は伸びてしまいます。
寝る直前までパソコンやスマホに向かっているような人は寝つきが悪くなるので、それらも睡眠不足の原因ですね。
できれば布団に入る30分前には全ての作業を終えて「眠る準備」を始めましょう。
軽いストレッチをして身体を伸ばしたり、ホットミルクを飲むとリラックスできてスムーズに眠りに入れると言われています。
冷え性の方などは手や足先を冷やさないようにしっかりと対策をするのも大事です。
睡眠が不足すると疲れが取れないまま翌日を迎えてしまいますから、それが繰り返されると疲労が蓄積していきます。
不眠症などの精神的なものだけでなく、単純に身体の疲労が抜けずに悪影響が出ることも。
私が過去に施術したお客様の中には、激務で日々の睡眠が3時間程度しか取れないという方がいました。
お仕事の疲労もあったのでしょうが、眠ってその回復ができないためにお身体はガチガチ。
施術中はぐっすりと眠ってしまい、終わった時に起こすのが申し訳ないくらいでした。
長距離トラックや夜行バスの運転手さんが寝不足や過労が重なって事故を起こしてしまうニュースも後を絶ちません。
忙しい中で休みを取れないという事情も分かりますが、無理をして取り返しのつかないことが起きてしまってからでは遅いのです。
そうでなくても自分の身体は替えの効かないたった一つのものです。
疲れたと思ったらとにかく休むことを考えるのも大切です。
また最近は、小さなお子さんの睡眠の質も問題になっているようです。
子供の睡眠時間は大人に比べてより長く必要ですが、生活スタイルが夜型の親御さんだとそれに引っ張られてどうしても夜更かしをしてしまうそうです。
その分お昼寝をすれば大丈夫と思うかもしれませんが「夜に寝る」というのは生活リズムを整え成長を促すために大切なものです。
お仕事で忙しい親御さんにとっては大変かもしれませんが、お子さんを夜にちゃんと眠らせてあげる環境を作ってあげられればと思います。
それから、もう一つ小ネタを。
寝る時に部屋を真っ暗にして寝ている方は、できれば常夜灯を使うのをおすすめします。
これは人間がまだ狩猟生活をしていたころからの本能で、完全な暗闇の中ですと周囲を確認できないという緊張感からリラックスして眠れないのだそうです。
もちろん好みの問題はありますし、真っ暗な方が眠れる!という方だっているでしょうから絶対ではありません。
けれど、いつも真っ暗にして寝ている方で「眠りが浅いなあ」と感じているようでしたら、試してみてはいかがでしょうか。