はやぶさ2、新たな快挙
はやぶさの名前を憶えていらっしゃる人も多いのではないでしょうか。
今から8年前の2010年に数々の偉業を成し遂げて地球に帰還した小惑星探査機です。
当時は大々的にニュースで報道もされましたね。
そしてつい先日、その後継機として新たなミッションに挑んでいたはやぶさ2が目的の小惑星「リュウグウ」に到着し、また新たな記録を打ち立てました。
小惑星への小型調査機械の着陸を成功させ、無事に探査を始めたという事です。
初代はやぶさの時は様々なトラブルが重なったこともあって、調査機械は着陸すらできずに失敗に終わっていました。
今回の成功はその時の悔しさをバネにしたもので、小惑星への着陸・調査の成功は世界初の業績です。
宇宙探査の歴史に新たな記録を刻むことになり、また初代はやぶさの時には微粒子レベルでしか持ち帰れなかったサンプルの回収も期待されています。
こういった最先端技術の発展の速さは本当に目を見張るほどですね。
たったの5年・10年で以前の2倍3倍の性能を持つものが生み出されています。
とはいえ、昔ながらの知恵や技術も決して捨てたものではありません。
人工衛星のソーラーパネルがロケット打ち上げ時にコンパクトにたたまれているのなどは、折り紙をヒントにしているという事です。
新旧の良いところを組み合わせるのが大切という事ですね。
日本は宇宙開発にかける予算は渋りがちで、こういった探査機の製作などは特に予算の制約に苦しんできた歴史があります。
初代はやぶさの時などは本来ならオーダーメイドの特注品にするところを予算不足で民生品(いわゆる市販品)を改造して使っていたなんて話も。
ただ、それでも運用してしまったことでその技術力の高さが認められることになりました。
一方で「民生品でできるんだろ?」とますます予算が削られてしまう結果になったとかなんとか。
はやぶさ2の調査もようやく目的の小惑星に降り立った段階で、まだまだ折り返し地点です。
この後も無事に運用が続いて地球に帰還してくれることを願うだけですね。
最近ではいよいよ民間人の月旅行が現実味を帯びてきて盛んにニュースになっています。
とはいえその費用などはまだまだ莫大で、行って帰ってくるだけで100億円だとか。
一般市民にはとても手を出せない金額です。
月までとは言いませんが、私が死ぬまでには手の出る金額で地球を外から眺めたりできればいいなあと夢が広がります。