肩こりの原因は肩「だけ」じゃない?

「肩が凝ったな~」と仰って、首筋から肩にかけてのいわゆる「肩の筋肉」を自分でモミモミしている方をよく見かけます。
でも、その肩こりの原因って本当にそこだけなんでしょうか?
人間の身体は様々な筋肉が絡み合っていて、痛みを感じるところとは遠く離れた思わぬ場所にその原因が隠れていたりもします。

現代はデスクワークでパソコン作業が当たり前。
そのせいか増えているのが「脇の下」の疲労から肩こりを起こすケースです。


出典:マイナビ

肩甲骨の外側のフチの部分。大円筋と小円筋、そして肩甲下筋(肩甲骨の裏側)というのがそれに当たります。
画像のように脇の下から手を伸ばして、肩甲骨のフチをなぞるように触れるあたりの筋肉ですね。
もちろん他にもたくさんの筋肉が影響しあっているのですが、この3つが大きな原因である場合が多いです。

主な役割としては肩を正しい位置に収めて支えたり、腕を内外に回したりといった時に使います。
疲労で姿勢が悪くなってくると肩が前に出て猫背と呼ばれる状態になるのですが、その時この筋肉は肩を正しい位置に戻そうとして縮もうとします。
休むことなく緊張し続けて、縮もう縮もうと働き続けるのでカチカチに硬くなってしまうんですね。

ご自身でできる対策としてはやはりストレッチ。
両腕を伸ばして頭の上で組み、上半身を横に倒す感じでグイーッと。この時脇の下が「伸びてるーっ」と感じれば効いている証拠です。
背中が丸まっている場合は、それに合わせて胸を張って背筋を伸ばすよう意識しましょう。

当店では肩こりが原因でお越しいただいた場合、この脇の下に疲労が溜まっていないかも重点的にチェックしています。
ここが疲労の元だとなれば、ストレッチと整体を組み合わせてしっかりとほぐしていきます。
ただ、脇の下って過敏な方が多いんですよね……。
疲労が強いと痛みを感じてしまったり、くすぐったがって身体が逃げてしまう方も。
そういう方は時間をかけて少しずつ施術しますのでご安心を。

ちなみにこの「脇こり」、最近ですとスマホ片手にポチポチ……なんてのも原因の一つです。
たかがスマホで? と思うかもしれませんが、問題はスマホだけではありません。
画面を見るために肘を曲げて腕を固定するため「腕の重み」の分まで負担が集中するんです。
人間の腕は一本で3~5kg程度あると言われています。
肘を曲げた状態で2Lのペットボトルを1時間持っていると考えてみてください。よほど鍛えている人でもツライですよ。
スマホゲームやSNSなど、やり過ぎには注意しましょうね。

2019年1月2日整体

Posted by souken